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「んーー」
伸びをする。
いつもよりは目覚めがいい。
昨日裕太さんが干してくれたふかふかのお布団で目が覚める。
下へ行って、栄養補給のゼリーを食べ、久しぶりに制服に着替える。
一人で登校して学校に着き、迷わず教室へ向かう。
周りがざわついているのにも気にせず自分の机に座る。
そして、四月から全く触っていない教科書とノートを取り出す。
他の奴らは見間違いかと、瞬きしたり、目をこすったりと、いろんな反応を見せている。
先生が来るとともにみんなも席に座るが、先生も俺を見て見たことのないほどの驚きようだ。というか先生が一番驚いている。
そんなこんなで、毎授業先生に驚かれながら1日を過ごした。
自分で言っちゃなんだが、元々頭の出来はいい方で、裕太さんに教えてもらってたりしてたから授業はついていけた。
少しでも虎汰郎に近づくためだけに。
少しでも見直してもらえるように。
側から見たらバカだということは分かっているけど恋ってそういうもんだ。
恋は人をバカにする。
虎汰郎もバカになっちまえばいいのに。
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