アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
74
-
「もう大丈夫か?」
「ん…はい…」
目をこすって虎汰郎が言う。
「帰ろっか。話したいこともあるから。」
俺が先に立ち、手を差し伸べる。
その手に虎汰郎の手が重なり、虎汰郎もゆっくり立つ。
「俺もちゃんと話したいです。」
その言葉に頷く。
「遅くなっちゃいましたね。」
いつの間にか夕日が見える時間になっていた。
今日は部活もなく学校に残っているのは俺達だけかもしれない。
そんな校舎の中で下まで手を繋ぎ、靴を履き替えてからも、手を繋いで家に帰った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
75 / 119