アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
91
-
虎汰郎side
「起きるか。」
二人でベッドでごろごろして頭も働いてきた頃に一夜が言う。
「ん〜。」
そんなに眠くもないのに目をこすってから起き上がる。
「いっ!」
根をあげたのは一夜。
「一夜?」
「腰…いたい。」
腰を押さえてベッドに座っている一夜。
「お前、やりすぎ」
「う、ごめん。
…手、貸すよ。」
両手を差し出すと一夜は俺にもたれかかる。
「俺、重いよ。」
「これでも一度、家まで一夜を運んだことあるから。」
「じゃあ、ん。」
甘えんぼの子供みたいに上目遣いで起こしてと目で訴えられる。
「はい。立てる?」
「ん、なんとか。」
「俺、先に下に行ってるから。」
「ゆっくり行く。」
先に行くとは行ったものの心配で後ろを振り向くと一段一段、足を揃えて階段を降りて行く一夜がいて可愛かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
92 / 119