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1日の終わり。
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ドキドキしながら待つこと5分。
俺の前に天使が現れた。 …とか言ったらどうせバカだとか思うんだろ? いいよ!俺は珀バカだから。
「ごめん!遅くなった!HR長引いちゃって…」
「いや、全然大丈夫! 帰ろーぜ!」
「うん!」
俺たちは、今日あったこととか他愛もない話に花を咲かせる。
人と話すのにこんな幸福感を覚えるなんて初めてだった。
運悪いことに、俺ん家と学校は地味に近い。
歩いて15分くらいのとこにある。
だから珀と話せるのも15分。 短いよな。。
別れたくなくてとぼとぼ 歩いていると…
「…どうしたの?龍弥。 もしかして、、 俺と離れたくないとか?」
…やっば。 でたよ。 どS珀。 いや、かっこいいけどさ! その笑顔に弱いんだって! マジで心臓に悪りぃ…。 あと腰にクる。
「んなわけ…っ。 ねぇーこともないけど。 お前といるの普通に楽しいから。 迷惑だったらごめんな。」
珀は一瞬、驚いた顔をした。
やべぇ、引かれたかも…。
「いや、いきなり変な事言って悪い! 気にしないでくれ!」
「変なことだなんて! 嬉しいよ? 俺も楽しいし…?」
「まじ? それ聞けて俺も嬉しいわ! あの…さ。
よかったらそこの公園でちょっと話さね?」
「ん?あぁ、いいね! そーしよっか!」
持てる勇気全てを使って誘った俺を快く受け入れてくれる珀。 この機会をぜってぇものにしてみせようと決めた。 距離を縮めてやる!
公園ではお互いのこと話しまくった。
知らない珀の一面も見れて、すげぇー楽しかった。
めっちゃくちゃ頭いいことや、この学校に来る前にスポーツをやっていたこと。家族のことも話してくれた。
たくさん知ることがあったけど、俺が感じたのは… 珀には裏があるってこと。
俺は、結構 チャラそうに見えるって言われるけど案外、人見知りなとこあるから人の裏表を見分けるのが得意だったりする。
こいつは何かを隠してる。 てゆーか、多分、時たま見せるどS珀。 それがこいつの本性だろうなって思う。 多分こいつは気づかれてないと思ってんだろーな。 そんな白も可愛いから泳がせとこう。
「そろそろ帰る? 暗くなってきちゃったし…。」
「あっ、そーだね! 楽しくてつい…。」
珀は無邪気に笑った。
あーあ。 またキャラ作って可愛子ぶっちゃって。まぁ、そんなとこも可愛いからいーけど。
いつか、俺だけには素で接してくれるといいなって思う。 俺だけの特別な珀って最高じゃねぇ?
やば。興奮する。 て俺変態かよ!!
俺たちは並んで公園を後にする。
なんだか距離は縮まった気がした。 俺の思い違いかもしれないけど。
ちょっと素も見せてくれた気がしたし? その度に俺の心臓はこれまでかってくらいに速くなんだけど。
マンションの前で別れた俺たちは、各々の家に帰っていく。
珀の また明日ね。 の言葉に、どれだけ舞い上がったのかアイツは知らないだろうな。
いや…素があれなら気づいてるかもしれねぇな。
ずる賢くてどSな珀。 俺の下で啼かせたら可愛いだろーな。 …って、やば。俺筋金入りの変態だわ。笑
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