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いつも通り…のはずが
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最近、俺は朝早く起きる。
え?なんでかって? 決まってるだろ!珀との登校が楽しいからに決まってんじゃん?
単純なのは分かってっけど… 楽しいんだからいいかな なんてな。
気がつけば、アイツと一緒にいる時間がほとんどな気がする。
綾人は、携帯で新しくできた恋人といちゃついてるみてぇだし… まじで登校から下校まで授業中はずっと一緒って感じ。
告れば…イケるかな? なんて手応えを感じてきちゃってる今日この頃なわけで。
でも、もしも引かれちまったら?とか考えたら怖いわけで。
「……はぁあ。。」
ーーーーーぉはよ。
「やっぱ、無理…だよな。。」
ーーーーーや?
「いや、でも、もしかしたら…」
「…おい。 何無視してんだよ。」
「えっ⁉︎ 珀! いつからいたんだよ?」
「さっきからずっと。 おはようって言っても、
名前呼んでも無視しちゃって…。」
やべぇ。全然気がつかなかったわ。 てか、何無視してんだよって…。 セリフがイケメンすぎるわ。乱暴な感じがちょっと腰にクる。
やっぱ、朝は元気になりやすいわ。俺の息子。
「悪りぃ…。 ちょっと考え事。 行くか!」
「何?考え事って。 なんかあるなら相談乗るけど?」
「あ、いや!別に… なんでもないんだ!」
言えるかよ… お前に告るか悩んでたなんて。。
「…俺に、言えないわけ? 龍弥のこと心配してたのに。 秘密あるんだ。 まあ、しょうがないよね、ただの友達だし。 悪いけど、俺先に行っとく。 またね。 」
そう言って、珀はスタスタと俺をおいて学校へ行ってしまう。
珀はとても悲しそうな顔をしていた。多分自分では気がついてないんだろうな…。
珀を悲しませちまうなんて、片思い失格だわ。
アイツになんて言って謝ろう。
やっぱり理由… 言って謝るか。
なんて、考え事をしていると気がつくと学校についていた。 授業中もずっと朝のことが頭から離れない。
いつもなら珀と一緒に食べるご飯も今日は1人だ。
とんでもないことをしてしまったと思った。
もう、一緒に入れなくなるかもしれない。
時間が2人を分かつかもしれない…
そう思うと、居ても立っても居られなくなった。
俺は、急いでご飯を食べて珀の教室へと走った。
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