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運命の時
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ーー川っ! 浪川!!!
「……っ⁉︎ 」
「お前いつまで寝てんだよ!また、俺の授業で寝てるし。俺のことなめてるわけ?」
案の定、俺は6時間目に爆睡をかましてたわけで。 叩き起こされたなう。 なんちって。
「…あー、そーかもしれねぇーすっ。」
きたっ。クラス大爆笑! もらったわ。
「お前なぁ。。 赤点とったら覚えてろよ?」
「…とらねぇーすよっ!安心してください!こう見えて秀才なんで!」
「どの口が言ってんだよ。。 もういい、次進めるぞ! また寝たら承知しねーからなっ!」
「うぃーす。」
ちらっと俺のことを見た先生は呆れたように俺から目をそらした。 正直俺は今お前に構ってやってる暇はねぇーんだよっ! 心臓ばくばく言ってるわけ! この時間が終わったらもうHRだしっ⁉︎
それ終わったらもう放課後だしっ⁉︎ 放課後には俺が……珀に……。 あぁ、やべぇ! 緊張する…。
…とか色々考えているうちに授業は終わりを迎えようとしていた。 あと5分。。
ーー 5,4,3,2,1… チャイムがなった。 ついにこの時が来てしまった。 あと30分もすれば俺と珀の関係は…どうなっているのだろうか。。
この後も、掃除をしてHRをして恙無く進む時間が憎い。いつもなら早く終われと思うのに…。
いつも長ぇ担任の話も今日はまじでありがたい。
……ってもう終わりかよっ⁉︎ 今日に限って短くねっ⁉︎ HRも終わっちまったよ。 頑張れ俺!
放課後。 綾人はデートだって張り切って出て言った。 んだよ!こっちはハラハラしてんのによ!ムカつくな! 勝手にハメてろよ…!
俺は身支度を済ませて、下駄箱へ向かう。 珀はもう来てるだろうか…。 恐る恐る、下駄箱を覗いた。
「あっ、龍弥! 遅いよー。 俺どんだけ待ってたと思ってるの! 」
「あぁー、わりぃ! 担任の話長くてよー、、
ほんとごめんな! 帰ろうぜ!」
「うん!早く帰ろ!」
そのまま俺たちは、並んで歩く。 いつもなら、止まることもなく続く会話も今日は弾まない。
俺が緊張して話せてねぇーだけだけど!!
なんとなく気まずい雰囲気が流れ、そろそろ家に着くという時 俺は口を開いた。
「なぁ、珀。 俺ん家… 来ねぇ?」
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