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俺のバカっ!(珀vision)
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「俺ん家、来ねぇ?」
俺は、自分の耳を疑った。 学校の時からほとんど喋らないからどうしたんだろうなと思えば…
家に来ないかだなんて。 これを言うの、ずっと悩んでたのかな? 可愛い、龍弥。
でも、正直めちゃくちゃ嬉しい…。
家とか上げてくれるってやっぱり龍弥…俺のこと好きなんだろうなって思えてくる。
でもさ、めちゃくちゃ嬉しいけどさっ。 恥ずかしい…じゃん!
「…は、はぁ? いきなりなんなのっ! びっくりするなぁ! なんで急に家なんて行かなきゃいけないわけっ?」
…あぁ、俺のバカ! なんで俺ってこんなにも天の邪鬼なわけ⁉︎ 素直に行こうって言えたら…こんなことにはならないのに。 朝辛い思いしたばかりなのに…。 俺が龍弥を振りまわしてやろうって思ってたのに鳴かせたいなんて思ってたのに、
なんか俺が振り回されてるし、俺女々しくなっちゃってるし、なんなの? ほんと、わけわかんないわ。。
「……そ、そーだよな!わりぃ!ちょーし乗ったわ! 許してくれー! な?」
焦ってる龍弥。 その顔はマジで泣きそうで、俺の加虐心に火をつける。
俺の感情に起伏があるのは分かってるつもり。
女々しくなったと思ったら、急に強気になっちゃったり。 これも龍弥。お前のせいなんだからね? 俺にどんな顔してるって聞いてくる龍弥。
焦ってるのが超可愛い。
「泣きそうな顔? 今の龍弥、まじで泣きそーな顔してるって。 そんな顔しないでもらえる?
マジで…その顔、そそるから。 煽らないでもらえるかな。」
あぁ、ヤバい。 龍弥の目が点になってる。
なんか、言っちゃいけないこと言っちゃった気がする。。 いきなりこんなこと言って。変な人ですって言ってるみたいだし…。
引かれたかな? こんな時は…話変えるに限る!
「で?どーすんの?家に上げてくれるわけ?」
なんてこと言うとすぐに嬉しそうな顔してさ。
ほんと可愛いな。
急に家に来いなんて、一体なんの用があるんだろ。 ちょっと楽しみだったりして。。
柄にもなく、ちょっとドキドキなんかして龍弥の背中についていく。
初めて入る龍弥のマンションのエントランス。
俺のマンションのエントランスとは大違いで安っぽいけど、なんか安心した。 なんて言ってやんないけど!
どんな部屋に着くのか… 期待に胸を膨らませたことは龍弥には内緒ね!
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