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花と静稀
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「オッケー…もらった……」
椅子に凭れるようにして声を上げると、拓馬くんが横に置いてある小さな机にそっとジュースを置いてくれた。
「お疲れ様でした。間に合ってよかったですね」
「うむぅ……」
最近、全然イメージが浮かばなくて締め切りに追われ、新名さんにも拓馬くんにもたくさん迷惑をかけた。
調子が上がらなかった理由はたぶん、上條くんになかなか会えなかったからだと思う。
ここ数日、上條くんとは一度も会えなかった。
その上、締め切りに追われているせいで家から出ることが出来なくて、余計に上條くん補給が出来ず精神的ダメージ。
なんとか頭を捻り、拓馬くんと新名さんにアドバイスをもらいながらなんとか締め切りに間に合った。
一生懸命描いたけど、読んでいる側というのは作者の調子がいい時と悪い時がわかると以前、新名さんに言われたことがある。
絵やストーリーに出るのだと。
新名さん、そういうとこはしっかり見てくれるからあまり低評価をされたことはないけど、感想とかレビューにマンネリ気味とか書かれたらわりとショックかもしれない…。
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