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chapter Ⅴ
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side 黎
昨日の今日で疲れていたのか、
家から寮に戻った後すぐに寝た。
『だるい...』
目を覚ましたとき、8時を回った頃で
起きなきゃ遅刻なのは分かっていたが
そのままぼんやりしていた。
心地いい。
この時間がいつまでも続けばいいのに。
なんて思うくらいには、学校が面倒で。
「悠、起きてる?」
ようやく雪も起きたらしく、
数回扉が叩かれた。
返事を返すのも面倒でとりあえず無視した。
「悠?起きてるよね?」
ドカンッ
ガチャガチャ煩いので
手近にあったクッションを投げつけた。
「ちょ、今なに投げたの!?」
今度はギャーギャー騒ぐから
扉を開けて顔面にクッションを投げつけた。
「うぶっ!」
『煩い死ね 』
「わざわざ顔面に投げるとか酷くない?
オレ今日二日酔い!」
『何で』
「いやいやあれだけ飲んだんだよ!?」
『そうだっけ?』
そりゃ朝まで飲み続けたけど...
一升瓶三本ぐらいしか飲んでないよ?
「悠が酔わないだけ」
『かもね』
「とりあえず遅刻は間違いないし....
珈琲飲む?」
『ん』
雪が珈琲を淹れて戻ってくるまで、
ソファに身を預けて目を閉じた。
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