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chapter Ⅴ
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side 翔
ドアを開けて見えた光景に、
俺の機嫌は一気に下がった。
「何、してるの?」
自分でも驚くほど冷めた声だった...
数十分前、
俺は黎に会えない寂しさを
埋めるため黎がいる教室が見える
屋上でふて寝していた。
理由は黎がいないから。
昨日仕事が入ってから戻ったのが
早朝だったし、まだ寝てる....
いや、起きてるけどサボったのか?
どちらにしろ黎が見れないなら
ここにいる意味もないし
寮に戻ろうと立ち上がったとき、
ーーーー
スマホが震えた。
「は?」
相手はなんと似非紳士野郎で
無視しようかと思ったけど
鳴り止む様子が無いので渋々出ることにした
「何?お「黎を探せっ」」
黎を探せ?
「どうゆうこと」
「多分双子会計の親衛隊に拉致られた」
「君がついていながら....失態だね」
「チッ....分かってる。さっさと探せ」
「言われなくてもやってるし」
通話を強制終了して屋上を飛び出す。
会計の親衛隊、ってことはいつも制裁に
使ってるのは二棟の....
「ここだね」
ある扉の前で立ち止まる。
乱れた息を整えながら耳をすませば
中から話し声が聴こえた。
間違いなくここだ。
各親衛隊にはそれぞれ制裁に使う部屋が
決まっている。
ポケットの中でメールを送信してから
ドアノブを回すと不用心にも、
俺的には好運にも開いていたので
ゆっくりと開け放った.......
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