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chapter Ⅹ
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作)イイネ、お気に入り、しおり共に
200突破しました!(*´∀`)
これからもよろしくお願いします!
side 黎
「こっちこっち~」
此方に手を振りながら
ぴょんぴょん跳ねてるチワワ。
隣にひっそりと立つ大型犬。
分かりやすいが目立っている。
何、あの格好?
蛍光ピンクのウサ耳パーカーに
白の短パン、
蛍光オレンジのスニーカー。
他人のふりでもしようか。
顔を伏せて人混みに紛れようとすると
右手首を掴まれた。
「ゆーう、駄目」
『ちっ』
にっこり笑っているが
絶対に逃がさないと目が語っている。
そのままずるずる引きずられて
チワワと大型犬の所に。
「おはよう冬季くん、悠李くん!」
「おはよう高城くん。ごめんね、待った?」
「もうっ、いい加減名前で呼んでってば!
今来たところだよ」
「あはは、良かった」
カップルの会話じゃないか?これ。
俺、来る必要あった?
「じゃ、行こっか」
「楽しみだよ」
「ふんふふんふふーん」
「ご機嫌だね」
クスクスと笑いをこぼす雪と
鼻歌+スキップで前を行くチワワ。
その後ろを歩く俺と大型犬。
何故このメンバーにしたのか。
はぁ、部屋で仕事でもしていた方が
圧倒的に有効な休日じゃないか(仕事中毒)
「初めてのお出掛けだね!」
「うん、誘ってくれて嬉しいよ」
そろそろ察しがついたと思うが
親睦を深めるため(無駄)に遊びに出掛中だ。
きっかけはチワワの
「テストも終わったし、せっかくだから
もう少し仲を深めよう!」の一言だった。
俺は無視で初めは渋っていた雪も
とうとう折れ、わざわざ休日に外出
することになった。
迷惑なことこの上ないしどうあれ
俺達との仲が深まるわけがないのに。
無知は怖い。ある意味無敵だから。
きっちり境界線をはってるのに、
どうして寄ってくるのだろう。
何故、そこまで無防備でいられる?
友達の定義とは、なんだろう?
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