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chapter Ⅲ
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side Silver Sky倉庫
「なぁ、今日は総長達来ないらしいぜ?」
「まじかよ、じゃあ今の内にやっとくか?」
「俺も俺も!コレマジでイイんだよなぁ...」
「お、おいお前ら何だよソレ」
「んあ?これか?お菓子だよ、お菓子」
「か、菓子?」
「おう!お前もどうだ?」
「けど...」
「ほら、めっちゃ旨いんだぜ!」
「しかも、気持ちよくなれるしな」
「な、なんだコレ...めっちゃうめぇー!」
「だろだろ!?ほら、もっと食えよ」
居場所を求める少年達の憩いの場。
本来、ただ騒いで遊ぶだけであったその
場所は知らず知らずの内に汚されていた。
彼らの手元には錠剤の束が転がっている。
一見ラムネだが、中身はもっとたちの悪い
''お菓子''だ。
一つ、二つ、三つ...一度口にしてしまえば、
その中毒性に抗うすべなどなく。
じわじわと、でも確実にその思考は侵されていく。
初めは数人、しかし次第に広がっていたその
噂で今では知らないものの方が少ない。
無論、怪しいと感じた者もいたが既に
その虜となりそんな思考は何処かへ消えた。
最早彼らは、自分がどんなものに手を出してしまったのかなど、忘れてしまった。
求めたのはなんだったのか。
自分達が、ここにいる意味すらも。
光があれば、当然影も生まれる。
かつて関東No.1と呼ばれた族の、
下っ端とはいえメンバーである彼らは。
影に踊らされ、沼に沈んだ。
悪者は惑わせた側か、惑わされた側か。
更に、絶対的な悪が彼らを襲う。
side Silver Sky倉庫 END
作)イイネ700!!!
ありがとうございます!!
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