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「わ、綺麗…」
「うん、綺麗」
歩いて数分、イルミネーションの前に付いた。
周りはカップルで溢れてる…と思いきや、
そんなに人はいなかった。
ここの近くにもっと大きなイルミネーションがあるから、
多分みんなそっちへ行ったんだろう。
ここら辺にいるのは仕事帰りに流し見で見たりしてる人や、
親子で写真を撮ったりしてる人だけだった。
「椿、これ…」
プレゼントを渡す。
「え?くれるの?」
「おう。気に入るかはわからないけど。」
「嬉しい…」
そう言って椿は俺が渡したプレゼントを大切そうに抱きしめた。
「実は、僕からもあるんだ。」
はい、これ。と渡されたのは、何やら細長い箱。
少し重くて、多分アクセサリーが入ってると思う。
「ありがとう、帰ったら2人で開けようか」
「うん、楽しみだね」
そしてまたイルミネーションを見る。
手、繋ぎたいな…
そう思って、周りを確認する。
……よし、誰もこっちを見てない。
「っ!!」
繋いだ時、椿の手は冷たかった。
けど、暖かかった。
「汐那、いいの?
こんな所で繋いで……」
「誰も見てないよ」
2人でもう1度辺りを見回す。
「…なんか照れるね」
そう言って顔を赤くしてるのは、寒さなのかテレなのかは分からなかった。
「椿…」
チュッ
「!!!///」
思わずキスをしてしまった。
「せ、汐那…っ!//」
「大丈夫大丈夫、誰もこっちを見てないよ…っ」
「……ほんとだ、誰も見てないね」
そう言って2人で笑いあった。
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