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09 ジェラシー 後日談
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椿視点
「…」
見てしまった、僕は。
______________
その日は、天気が良くて、
クリスマス前ってこともあり汐那へのプレゼントを買いに行ってた。
1人ではなく、タクミと。
「あれ、椿ー」
買うのは時計って最初から決めてて、
あとは買う店を探すだけ。って時にタクミに呼ばれた。
「どうしたの?タクミ。」
「…あれ汐那じゃね」
タクミが指を指したところにいたのは椿と佐倉と木崎。
3人で遊んでるのかな?
そう思ってると、少し声が聞こえた。
「このピンクのにしたらー?」
「さっきも言っただろ、椿は紫なんだよ」
え?僕?
「もしかしたら、椿へのプレゼントだったりして。」
そう言ってタクミがいたずらに笑う。
「…そうだといいね」
僕がいないところでも僕の話が出ることが嬉しかった。
…なんでかは分からないけど。
最近おかしいんだ。
汐那が女の子と話してたり、
男と腕を組んだりして遊んでるのを見るだけで、
すごく嫌な気分になったりする。
「ほんと、どうしたんだろう、僕…」
それから、店を回ったりご飯を食べたりして、数時間。
「あれ、また汐那みっけたー」
そう言われて僕も見てみると、
今度は佐倉や木崎の姿はなく、
可愛らしい男の子と2人で歩いてた。
「…」
「…」
「帰ろっか。」
先程買ったばかりの時計を持って、
タクミの腕を引いて帰る。
「わっ、椿、いいの?話しかけなくて!」
「いい、帰るよ。」
「…。。」
友達が多いのはわかるけど、
付き合ってるのは僕なんだからね。汐那。
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