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女装 2
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うー。スースーする…。
勉強を始めて数分。
床に胡座をかいた股間がいつもと違って何だか涼しい。
肩も何だか変な感じだし…。
キャミソールとかいう、ノースリーブよりさらに肩に当たる部分の布がない、もう紐だけって言っていい、わけわかんない代物を着せられて。
薄いヒラヒラしたシャツは羽織らせてもらっているけど、違和感は消えない。
髪はほぼそのままなんだけど、前髪だけ左分けにされ、なんとも可愛らしい小動物の飾りがついたヘアピンで留められていて、それも微妙に痛い。
本当、女子ってよくこんな格好でいられるよな。
スカートとか、油断すると中が見えちゃうし、ヒラヒラしてて、不安過ぎる。
モゾモゾと足を擦り合わせたら、コツン、と目の前のノートを赤ペンの先で叩かれた。
「っ?!」
「聞いていらっしゃいますか?」
「はいっ!はい、それはもうバッチリ」
聞いてません。
「………」
「……えへ」
言葉にこそしなかったけど、目で語った内心はしっかり読み取られてしまったようで。
怖っ!
その視線に比べたら、絶対零度の方がまだ温かい。
「よく分かりました」
「っ…」
な、何が…。
「やはりご集中なさることができないようで」
「あー、その…」
「本日限り特別に、何かありましたら、直接お咎めしていいと、会長のご許可をいただいております」
え。
言いながら、その鞄から取り出した物差しは何。
「こういうことでしたか」
はぁっ、と呟く真鍋は、初めから火宮がすべてを予測していたことを察した様子で。
俺もいまさら火宮の意地悪を理解した。
「嫌ーっ!いや!やだっ!」
ぶたれるんだ。しかもあんな凶器で!
真鍋が持ち出した物差しに恐怖しか感じない。
「まぁ鞭は駄目。回数は10発以内で、という条件付きですからね…」
相変わらず甘いですね、と言わんばかりの真鍋が…。
ふざけるなーっ。
「嫌です、ごめんなさい、これからちゃんと集中します。もう余所事を考えませんからーっ」
お願い、許して、どうか勘弁。
だってあんなので10発なんて。
死ねる。絶対死ねる。
しかもぶつのが真鍋なんだ。
俺、完璧死んだ。
「いまさら慌てましても。始めにきちんとご忠告申し上げましたよ?」
「そうですけど…」
嫌なものは嫌。
「はぁっ。でしたら選択肢を差し上げます」
「えっ?」
それって、お尻ペンペンは許してもらえるって話?
思わず飛びつきかけた俺は、真鍋がさらに鞄から取り出した道具を見て、完全にフリーズした。
「入れますか?」
はいーっ?!
真鍋がスッ、とテーブルの上に出したそれは。
ピンク色をしていて、親指大の卵型をした、アレだ。
コードはなく、リモコンとは繋がっていない、遠隔タイプの大人の玩具。
「なっ、なっ…」
パクパク喘いだ口が、上手く言葉を作れなかった。
「会長が、もしもの際に、と。もし本当に咎める状況になったら、どうせ翼は痛いことは全力で拒否して逃げ回るから、これを選ばせてやれと」
「はぁっ?」
「私はどちらでも構いませんが」
シラッと何言ってるの、この人…。
「もちろん、こちらの場合、私は一切手出ししませんので」
「え?」
「どうぞご自分で、お手洗いでも寝室でも浴室でも行って、勝手に入れて来てください。リモコンの方は会長にお預けする約束です」
いや、それ、何の救いにもなってないから…。
目の前に提示された2つの罰は、どちらも苦痛で、絶望しかなかった。
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