アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
リクエスト⑩ 吸血鬼 2
-
「ふーっ、お腹いっぱい」
食事を済ませ、満足そうに腹をさすっている翼が可愛い。
「ククッ、本当に幸せそうに食べるな」
「それはそうですよ。人間にとっては満腹は至福のときですからねー」
にひっ、と悪戯っぽく笑う翼は、意地悪を言っていても嫌味じゃないから気分は悪くならない。
「クッ、ならば次は俺の腹を満たしてもらおうか?」
日課のようになっている吸血。
チラリと流し目を送ってやれば、翼の顔がカァッと朱をはいた。
「あっ、うっ、その、お風呂を先に…」
カァッと赤くなりながら、しどろもどろに目を逸らすその仕草がたまらない。
毎日のように血を飲んでいるというのに、まだ『それ』に慣れないらしい。
「ククッ、だからいつもいつも、そのままで構わないと言っているだろう?」
「で、でも…」
「ほら、来い」
躊躇う翼の腕を引いて、ソファの方まで連れて行く。
座った膝の上に乗せてやれば、諦めたようにストンと俯いて、恥ずかしそうに小さく「どうぞ」と囁いた。
「ふっ、いつまでもウブなことで」
思わず漏れる笑い声を、潤んだ瞳がキッと睨んでくる。
人間にとって俺たち吸血鬼に吸血されるのは、たまらなく気持ちのいいものらしい。
俺たちは人から血を飲む際、その首筋に牙を立てて噛み付いて吸うという方法を取る。
痛そうだ、と思うだろうが、そこは上手く出来ているもので、俺たちの唾液には麻酔の成分が含まれている。
それだけなら、痛みを感じずに済むだけ、なのだが。
「んっ…はっ、あっ…」
翼の差し出された首筋に牙を立て、チュゥ、と血を吸い取り始めて数秒、翼の目がトロンと蕩け、熱を持って潤む瞳が俺を見つめてくる。
「んんっ、あっ、ンッ、あ、つい…」
頬を上気させ、ごそっと身動ぐ翼の目には確かな欲情が浮かぶ。
そう、俺たちの唾液に含まれるもう一つの成分は、人間に媚薬効果をもたらす、催淫作用のあるものだった。
「ふぁっ、まだ?」
「ん、いつ飲んでもおまえの血は甘い」
「んぁっ、やっ、だめ…」
「こちらも美味そうに熟しているぞ」
首筋の牙の先から、全身に回った俺の毒が、翼の中心を熱くしている。
スルリとそこに触れてやれば「ヘンタイ」と小さく呟いた翼が、恥ずかしそうに目を伏せた。
「こちらもいただくとするか」
存分に翼の血を味わってから、チュパッと首筋から唇を離し、そっと後ろの蕾に指を這わす。
「あっ、やっ…」
「嫌?ここをこんなにしておいて?」
スルッとズボンを引き下ろし、下着の中で存在を主張する性器を握ってやれば、ピクンと可愛い身体が跳ねた。
「ふぁっ、だ、ってこれは…」
「まぁ俺に血を吸われたせいだが」
「んっ、も、本当…」
気持ちよくなれるのは、俺たち吸血鬼も人間も同じ。
「ほら、腰を上げろ」
「やっ、俺、上?」
今日は騎乗位でしてやろうと目論んだ俺に、翼が驚いてイヤイヤと首を振っている。
「ククッ、そんな仕草は逆効果だ」
俺の嗜虐心を煽ると分かっていないのか。
「このどSっ…」
「言うな」
仕置きだと、唇を唇で塞いでたっぷりと舌を絡ませてやる。
唾液を存分に注ぎ込んだ翼の身体がますます昂ぶる。
「ふっ、あっ、あんっ…」
「ここもか?」
「あっ、あっ、そこやぁっ、だめー」
グイッと引き上げた洋服の下から現れた、胸の飾りにも舌を這わせる。
唾液が触れたそこも感度が高まるのだろう。
ツンと尖って赤く熟れたのが艶めかしい。
「ククッ、次は下もだ」
「あっ、あっ、あぁっ」
たっぷりと唾液を絡めた指を、蕾の中に潜り込ませる。
一瞬浮いた腰からすかさず下着を剥ぎ取り、露わになったそこに大胆に指を這わせてやる。
「あっ、あっ、熱い。熱いー」
「クッ、もう2本も飲み込んだぞ」
「あんっ、あんンッ…ナカ、もっと、掻き混ぜてー」
唾液の効果でトロトロに蕩けた後ろには、指だけでは物足りないのか。
ユラユラと無意識に腰を振り、もっとと強請る仕草がいやらしくてたまらない。
「刃。じんっ、ちょ、だい…。ナカ、刃を、ちょう、だい…」
唾液の媚薬効果に浮かされた翼が、半分飛んでいる。
ユラユラと腰を揺らし、俺の中心に尻を擦り付けてくる仕草に、俺も限界だった。
「クッ、くれてやる。たっぷり味わえ」
手早くズボンの前を寛げ、翼の痴態を見てすでに臨戦態勢だったそれを、蕩けた蕾に押し付ける。
「ひぁっ、あっ、あぁーっ」
「クッ、締まる…」
ズンッ、と下から一思いに貫けば、背を仰け反らせた翼が快楽に喘いだ。
「はっ、あっ、あっ、気持ちい…」
「クッ、熱くて、よく締まって、最高だ」
俺の律動に合わせて、必死になって腰を振る翼が可愛い。
快感のあまり目尻から涙を伝わせて、それでも気持ちいいとしがみついてくる身体が愛おしい。
ナカからも外からも、全身で俺を包み込み、離すまいと縋るその身体が、たまらなく俺を満たす。
「あっ、んっ、吸っ、て…じん、吸って」
首筋を舐めた舌を、逃すまいと頭を抑えつけられる。
「飲んで、俺の血。残らず、最後の一滴まで、全部」
「翼」
「俺の、全部を、刃にあげる」
「クッ…」
「刃。じん、愛してる。愛してるーっ」
ドクッと腹に飛んだ熱い白濁と、続いてきゅぅ、と締まる後孔にそそられる。
「ッ、そんなに締めたら…」
まるで搾り取ろうとでもするように、ぎゅぅ、と締め付けられた性器から、たまらず白濁が噴き上がった。
「ふぁっ、嬉し…」
へなぁ、と微笑んだ翼の顔につられて、ナカもふわりと緩んでいく。
「ッッ…」
ビクッと再び身体が跳ねて、最後の一滴まで搾り取られたのは、俺の方だった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
69 / 233