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リクエスト⑪ 記憶喪失 8
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「やだっ、いやだ、やだっ」
ヤワヤワと性器を揉みしだく火宮の手に、俺はバタバタと足を跳ね上げながら、必死で身を捩った。
あれからすぐに真鍋と七重を追い出してしまった火宮が、何故かシュルリと解いたネクタイで、俺の両手を後ろ手に縛ってくれて。
唖然としている間に、ソファに押し倒されて、ズボンと下着をおろされた。
「ちょっ、火宮さっ、何して…」
ニヤリと悪い笑みを浮かべた火宮が、俺の性器を扱きながら、赤い舌を覗かせる。
「なっ…」
その色気といったら…。
「何って、ナニだが」
あぁ台無し。
ゾクゾクッと腰を痺れさせた色香は、顔に似合わない下品な台詞で、ガックリと脱力に変わった。
「だからっ、なんでこんなことを…んぁっ」
「仕置きだと言っただろう」
「仕置きって…ひぃぁっ」
これが?
確かに下半身を剥き出しにされて、ソコを触られるなんて、恥ずかしいし惨めだし、男に扱かれて感じるなんて屈辱だけれど。
「んぁぁっ!」
そこ、弱いところ。
的確に擦り上げられて、悔しいけれどソコがむくむくと元気になってしまう。
「いや。やだ。やだぁ。恥ずかし…」
他人の手でされている羞恥と、相反する快感がたまらない。
「ククッ、顔を真っ赤にして。随分と初々しい反応をする」
ニヤリと笑う火宮の、愉しげなこと、愉しげなこと。
でもそりゃぁ、初めてですからねっ。
キッと睨みつけた俺を、火宮はますます楽しそうに見下ろした。
「んぁっ、はぅぁっ」
ちょっ、待っ、えっ?
何してるの、この人。
突然、ぬるっとした温かい感触に中心が包まれて、俺はパニックを起こしそうだった。
「やめっ、あぁっ、火宮さっ…」
チュルッ、ジュルッと音を立てて性器を吸われ、あまりの快感に、目の前がチカチカしてくる。
「ククッ、いい顔をする」
「あっ、あっ、だめ。離して、出ちゃう。出ちゃうーっ」
「クッ、駄目と言いながら、腰を突き出してくるのは誰だ」
意地悪に揺れる火宮の声と瞳が、ありえない場所から覗く。
「だ、だって…」
俺の開かされた股の間とか。
お仕置きって、こんな、ふぇ、フェラとか。
「やぁっ、だ、だめっ。も、本当に出ちゃう…」
このままでは冗談でなく、火宮の口に出してしまう。
退けたいのに、両手は後ろで拘束されていて不自由だし、バタバタともがく足はしっかり火宮に掴まれてしまった。
「ククッ、出せ」
「やっ、やっ、そんな…あぁっ、や」
駄目、と思うのに、火宮の舌使いはあまりに巧みで気持ちよすぎて。
「ほらイけ」
きゅぅ、と口をすぼめて性器を強く吸われ、我慢の限界はあっさりと訪れる。
目の前が真っ白になるような快感に、俺はたまらず白濁を吹き上げた。
「あっ、あぁぁーっ!」
やばい。気持ちいい…。
すっかり状況も忘れ、恍惚となってしまう。
射精の余韻で、ボーッと目の前を見ていたら、口元を妖しく濡らした火宮の顔が現れて、ゴクン、とこれ見よがしに喉が上下したのを見せつけられた。
「っ!」
え?
は?まさか、飲んだ…?
ゴクリと鳴った喉と、チラリと唇の間から覗いた舌に、ズクン、と腰が震えた。
「っ…」
え。
なにこれ。
なんだか、お臍の裏っていうか、お尻の奥?が、ムズムズと疼く。
「ククッ、どうした」
思わずモジッと足を擦り合わせてしまったら、薄く目を細めた火宮に笑われた。
だけど、お尻のナカがなんか変だなんて、言えるわけがない。
「ん?翼?」
ニヤリと、とても愉しげに揺れるその目はなんだ。
お仕置きだなんていって、こんなセクハラ…絶対におかしいのに。
「んっ、はっ…あ、んンッ」
どうしよう。
一回出したのに、身体は落ち着くどころかますます熱く、どうにもこうにも物足りない。
「あっ、あぁんっ…」
まさか、お尻の中を擦って欲しいだなんて。
お尻が疼いて仕方がないだなんて。
「どうした、翼。言いたいことがあるなら言え」
傲慢に、尊大に見下ろしてくるその顔から、フィッと視線を逸らす。
そのまま顔ごと横を向いた俺の顎を、火宮の容赦ない手が捕まえてきた。
「仕置き中だぞ、翼。許すか」
「っ、仕置きって…」
「クッ、おまえが散らかしたというこれ、使ってやろうか」
なっ…。
ちょっと待て。それ、どこから出した。
「ローターか?バイブがいいか?それともこれなんかいいかもな」
な、なに。そのぶっとい凶悪な代物は。
「疼いているんだろう?」
ココ、と火宮の指先が触れたのは、その、お、お尻の割れ目の奥の…。
「っ…」
触るどころか、クニクニとその襞を指の腹で押されて、さらにはツプッと軽く指先を潜り込まされ、俺は完全にパニックだ。
「あっ、はぅっ…やめっ、そんなところ」
汚い、っていうか、触る場所じゃないし。入れるんじゃなく出す場所だしっ。
しかも、疼いていたらなんだっていうんだ。
ブンブンと全力で首を左右に振った俺に、火宮のサディスティックな笑みが炸裂した。
「ふん。そうか。それも忘れたか」
ククッ、と喉を鳴らした火宮が、ゴムのパッケージを口にくわえる。
「っ…」
それってまさか。
ニヤリと唇の端を吊り上げて、ピッと袋の口を開けた火宮の姿が目に入る。
あぁやばい。
その色香に、目眩がしてくる。
「翼のここは、俺のモノだ」
っ…。
あ、そんな…。
グラッと世界が揺れるほどの、熱い吐息と囁きが、じわぁっ、と全身に広がっていく。
「翼」
「ひぃっ、あ、く、うっ…」
「ッ、キツ…」
ググッと押し込まれた肉棒が、熱くて痛い。
苦しくてたまらない。
なのに。
ここ、と言ったときに、一瞬触れられた俺の胸元が、熱く震える。
だって俺のモノ、って、こっちの話だよね?
決して下世話な下の話ではなく、心のことだよね。
「ひっ、あっ、あぁっ、火宮さっ…刃。じんっ…」
なんだろうか。
熱くて熱くてたまらない。
胸が、身体が、すべてが、歓喜に震える。
熱に浮かされたように、意識がぼやけていくこの感じは一体…。
「じんっ」
ズプッ、と奥まで貫かれた、と感じたのと同時に、フッ、と世界がブラックアウトしていった。
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