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嫌いな相棒
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中也side
「ん…んぅ…んむ……」
「あれ、中也起きたかな」
「んっ…んぅ………んぇ…?」
目を覚ますと視界には太宰が居た。
あぁこれは気のせいだと俺はまた目を閉じる。
すると太宰の阿呆声が聞こえてきて俺は太宰に話しかけた。
「うるせぇ、太宰」
朝起きて最初に発した言葉がこれ。なんて嫌なことだろうか。今日は最悪の日だな。と思いながら俺は重たい瞼を開けた。
「ちゅーやっ」
「あ?てか太宰手前なんかキモイ。」
「君だけには言われたくはないな」
「あぁ!?」
ほら、またいつも通りの日常。これも結構疲れるんだよな。まぁ喧嘩ふっかけたの俺なんだけど。
「……あのさ、太宰。」
「なにさ。」
「…………昨日は…その…ありがと……な?」
太宰は目を丸く開けて俺の顔を伺った。
なんだ…?
「中也何処かで頭でも打ったかい?」
「はぁ!?」
「いや、君がそんな事言うのは可笑しいから…」
んだよ…折角言ったのが台無しじゃん…
俺は少し拗ねてしまった。
すると太宰は俺の頭をぽんっと叩いて「ごめんね」と謝ってきた。
マジで調子狂う…
「中也ほんと可愛い」
「五月蝿い…」
すると太宰からの返事がない。
ん?可笑しいな…
後ろを見てみると太宰は寝ていた。
「ったく…寝てるし…………太宰…ありがと」
俺は太宰の額にそっと唇を当てた。
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