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【お昼ごはん】
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あるお昼過ぎ。
えるとせきはいつも通り空いてる選択教室でえるの手作り弁当をふたりで食べていた。
最近は生憎別の生徒達もいるのだが、全てせきの友達なため(える以外は)特に気にはしていなかった。
いつもとりとめのない会話をしているが、今日はせきの表情が少し曇っている様子。
心配だがコミュ障であるえるは何と声をかけていいのかも分からずその小さい口で自分の作ったそぼろご飯をただもくもくと食べていた。
er「(...いつも会話はせきが持ち出してたっけ...
くそ、こゆときってどう話しかければいいんだ...?)」
そんなえるの頭の中の思考回路を知ってか知らずかせきは唐突に話しかけてきた。
sk「ねぇ...」
er「ん?」
いつもより暗いトーンに心做しか焦ったがあくまでもいつも通りの口調で返す。
sk「みずきちゃんとLINE交換したの?」
er「え、」
いきなり顔を見て質問されたため少しどもった。
え、みずき??
sk「昨日の夜、したの?」
er「え、いや...」
どんどん近づいてくる距離感に耐えられず目をそらしてしまった。
sk「どーなの?したの?ねぇ。」
横から不安そうな声が聞こえる...
あぁ、そうだ。せきは前から人より嫉妬深いんだった。いきなりの質問攻めにてっきり怒ってるのかと思ってしまった。
もう一度せきの方を向き目線を合わせる。
er「してないよ。」
sk「本当?本当に本当??」
まだ若干不安なのか少しだけ身を乗り出して聞いてきた。
er「うん、相手が追加しただけだよ。話が終わった後はちゃんと切ったし。」
相手が気になってて、尚且つ不安となっている部分までしっかりと答えた。
...ど、どうだ?
sk「…える、、もー!えるかわいい〜!」
er「…ぐえっ...」
せきは嬉しそうに声を上げ、俺に抱きついてきた。
おい、他の人もいるのに...。
sk「えへへ〜、ありがとう〜!える大好きぃ!!」
…本当すぐ好き好き言うよな、こいつ。
er「はいはい」
今ご飯食べてる最中だろ、とせきのほっぺを押しながらお弁当に目を落とすとーー
sk「...一番好きだよ?」
er「!?」
ー耳元で囁かれた。
肩が少しびくっとしたえるは少しだけこちらを見た。遠慮がちに合わせた視線の割には目も見開いで凝視してる。えるったら照れてる?ふはっ、可愛い。
そんな勝ち誇ったせきの顔を見てると無性にイラつき、俺はせきのネクタイを引っ張り顔を近づけた。
sk「ご、ごめんって!調子乗りすぎまし...
ちゅ
...えっ?」
時が止まったような感覚だった。友達だっているのに...まだ明るいのに...あれ、俺今えるとちゅーした...?
sk「え、える...」
er「…なに?」
ニヤニヤしながら聞いてくる。なんでそんな笑ってるんだ?俺、そんなに変な顔してる...?
えるの手がせきのほっぺに触れる。
…ちょっ、今触られたら...
er「顔あっつ(笑)」
…えっ。自分でも触ってみて気付いた。俺今...顔真っ赤だ。だからえるは笑っていたのか。全く...心はついていけてないのに身体は正直ってこーいうことを言うのかな。...って、言い方(笑)
ああもう。ちゅーしてきたえるだって顔真っ赤じゃん...
なんて言えるほどこっちも余裕じゃないけど。
友達...見てないよな?
ちょっと不安になったお昼でした(笑)
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