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【風邪3】
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カランーー…
「……ん?」
涼しげな音で目が覚めた。
「あ、起きた?」
目の前で何やら透明な液体を飲んでるえる。
あぁ、音の正体はコップの中の氷か...
「ほら、せきの分。」
寝起きに渡されるには少し冷たすぎるその飲み物は風邪気味でカラカラになった喉を潤した。
すっぱい...でもちょっと甘い...
「何この味。」
寝起きで味覚が落ちてるのか飲んでみても何のジュースなのか分からなかった。
ぶどう?いや違う...
でもどこかで食べたことある味...
「梅だよ、特製梅ジュース。」
「梅か、、!」
ちょっと腐ったみかんの味がしたなんて黙っておこう...。
「…まぁ、若干腐って発酵しかけてたからもっかい煮込んどいた(笑)」
「だからかよ。」
「www」
えるの作った梅ジュースはすっぱくて美味しかったけどどこか甘くて、どこか手遅れな味がした。(腐ってたからね。)
ジュースを飲んだあとは2人で駅に向かう。
晩飯時だったためか辺りに人はいなく、車通りも少ない道を通ればもう誰にも合わない、2人だけの世界の完成だ。
途中で僕の手を触りだしたえるはとてもくすぐったかったので握って抑えることにした。
駅に電車がくるまで、僕たちは手を繋いで帰った。
「あ、虫。」
「いやぁぁぁ!!!とってぇ!!!」
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