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【服選び】
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「いやだ。」
「はいはい、行くぞ。」
「ねぇ聞いてた?」
えるに引きづられて向かう先は服屋。
今日はデートすると言われ、何故か服屋に着いた。。
何で!?!?
絶対おかしいよねぇ!!!
いつもみたいにカラオケ行ったりゲーセン行ったりご飯食べたりするんじゃないのか!?
...くっそぉ、俺人と服買いに行ったことないんだよ...てか今は男同士でも服買いに行くもんなのか!?うぬぬ、分からん...
(常識知らずなせき。)
一人もんもんと頭を抱えていると、えるは服の裾を引っ張り少し不服そうな顔で俺に問いかけた。
「なんでそんなに嫌がるの。俺と買いに行くのそんなに嫌?」
あぁ、天使かな?
相変わらずの上目遣いで問いかけるえる。本人にはそんなつもりないんだろうが(問いかけ方にはあざとさがあるとして)、身長の関係でいつでも上目遣いに見えるのだぐへへ((
…あっ、返事返さなきゃ!
「...へっ!?いやいや!そんなことないよ!!ただね...」
少し俯いて話すせきに首を傾げるえる。
「?」
「いや、その…恥ずかしいなぁつーか...」
「女子か。」
ズバッと切られてしまった。
「ううううるさいなぁ!違うんだよ!!ほら、俺ファッションセンスとかねぇしオシャレとか分かんないし...どーせ何着ても似あんねぇからいいの!」
「似合ってるから(笑)」
「いい!いいよ!お世辞とかいらない!!」
「えぇー?…かわいいのに。」
「なっ、なぁ!?可愛いとか言われても嬉しくねーし!!」
「じゃあかっこいい?」
「いやもうそれお世辞っぽいからやだ。」
「めんどくさいなww」
まぁ、何やかんやあって結局服を選ぶことに...(また根負けしました。今回は結構粘ったし結構嫌って言い続けてたのに...)
「せきー、これはー?」
俺を試着室に入れ、次々と服を持ってくるえる。
俺自身に選ばせる気は無いらしい。まぁ、ファッションについてよく知らない俺にとってはその方が助かるけど。
それにしてもえるは黒い服が好きだ。
える自身も黒い服ばっかりだし、その影響か俺に持ってくる服もやはり黒系が多い。
「あ、あの…」
「何だよ。」
おずおずと聞く俺に何か文句でもあるのかと不満げに声を漏らすえる。もちろんえるの目線の先は俺の服に集中している。
「俺これ似合ってる...?」
自分に自信が無い俺はえるにどー見られてるか不安で不安でしょうがなかった。
試着室からカーテンを掴みながら不安げに言うせきに目を向ける。
そんなせきを見たえるはニヤけながら俺を上目遣いで見つめた。
「ちゃんと俺色に染まってるよ(笑)」
!ぶわっ...
顔が真っ赤になるのが自分でも分かった。
「わ、わわ...」
普段みたいにふざけて返したいのに言葉が出てこない。
そんな俺を見てえるは笑う。
「お前分かりすぎw」
「〜〜〜っ!!」
シャッ!と強引に試着室のカーテンをしめた俺は自分の真っ赤な顔と向き合いながら服を脱ぎ始める。
でも、、
“俺色に染まってる”
「〜〜〜っ!!!」
思い出してはニヤけてしまう顔を隠すように上を脱いだ。耳まで真っ赤...
綻んでいる自分の顔と対面しながら鏡越しに自分を見つめる。
…うん、これにしよーかな。。
そんなことを考えていた時、
シャーッ、
「そーいやさぁーーー…」
「ぎゃあああああああ!?!?」
咄嗟に脱いだ服で上半身を隠すせき。
「な、なんで開けんの!?」
「えっ!あ、ごめん..」
シャッ
再度カーテンを閉めたえるは私の慌て方に同調してか少し焦り気味になっていた。早口で謝り、あっさりと閉めてくれた...珍しい。。
俺はその、筋肉とかあんまりなくて...女の子みたいな身体付きに似てるってよく言われる、、全然嬉しくないけど。
それに俺的にはえるの方が女の子らしい身体でとても可愛いと思う。
…いや、女の子の身体とかよく見たとこないからそんなにしっかりとは言えないけど、えるの小柄で華奢な身体は誰が見ても可愛いと思うだろう。
「き、着替えたよ〜」
「お、じゃあ行くか。」
元々着てきたニットセーターを着直し、えるの選んでくれた黒Tを手にレジへ向かった。
服買いに行くのも案外楽しいかも...
「ちなみに何でいきなりカーテン開けたの?」
「いや、どーせ買うんだったらそのまま着ててもよかったんじゃね?って思って」
「あっ!なるほど..!」
馬鹿かよと呆れ気味に笑うえる。
「それ、カラオケで着替えろよ。」
「!...うん!」
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