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嵐のメディアマイスター 4
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「赤川またお前か!廊下走んな!」
「はーい!」
後ろから教師に怒鳴られたが茶々は片手を上げて構うことなく廊下を走り抜けた。
そのエネルギーに硝子は酸欠で死んでしまいそうになりながら必死についていった。
やがて茶々は急ブレーキをかけ、硝子はふらふらになってぜえぜえいいながら壁に手をついた。
「ここ、部室」
茶々はそう言って上を指差した。
つられて上を見ると図書室と書かれたプレートが見えた。
彼はドアを開け、我が物顔で入っていく。
閉められてしまう前に硝子も続いた。
硝子は校舎内を歩き回ったりしないので、
図書室になど数えるほどしか来たことがないが
この学校の図書室はかなり広々としている。
しかし人は少なく、静まり返っていた。
「おーい」
きょろきょろしているといつの間に離れたのか、
茶々が本棚の間から呼んでくる。
慌てて彼の元へと歩いていくと、
茶々はまたスタスタと早歩きをした。
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