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嵐のメディアマイスター 6
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「てめえ...!勝手に、雛瀬先輩に触るんじゃねえ!」
勢いよく茶々の手から引き剥がされ、
間に割って入って来たのは恭介であった。
探し回ったのかどことなく息が切れているようだ。
「わぁイケメン!今週のイケメン特集に載せても?」
茶々は全く臆することなく首から下げたカメラを構えた。
ふざけんな、と恭介は威嚇している。
「こんなのと関わることないですよ雛瀬先輩」
「なっ失礼だな一応先輩なんですけど!」
「うるせえチビ!」
「わぉ悪口の才覚が底辺だぁ」
恭介の威嚇は女子生徒がすくみ上るほどなのだが
茶々はのらりくらりと交わし、
いつの間にかまた硝子の腕をとってニコッと微笑んだ。
「考えといて、返事は明日もらうからさ」
「な、なんの返事だよ!?」
茶々はさっさと机の上を片付けてしまうと、
恭介に噛みつかれる前にガラガラと窓を開け
ぴょこんと向こう側へと飛び出してしまった。
「話は以上!ごきげんよう〜」
歌うように言うとピシャリと窓を閉め茶々は去って行ってしまった。
図書室内はしんと静まりかえり、
嵐のような茶々の破天荒ぶりに硝子はぽかんとなってしまって
恭介は悔しそうに手を握り締めていたが
硝子の肩に触れ顔を近付けてくる。
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