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放課後時代 4
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「雛瀬先輩!?」
その声に二人は同時に窓を見る。
窓を開けたのは恭介だった。硝子は彼の顔を見てここにくることを伝えていなかった事を思い出す。
「探しましたよ..もう...」
「おお本日の..じゃなくって昨日のイケメン!」
「またお前か!泣きボクロ!」
「安易なあだ名つけんなー!」
二人はまた叫びあっている。
もしかしてずっと探してくれていたのだろうか。
一緒に帰るのが日課になっていたとはいえ
別に彼と約束をしていた訳ではなかったのだが、
硝子は申し訳なくて謝ったほうが良いだろうかと考える。
そうこうしてる間に恭介は窓からこちらに侵入してきた。
「お前雛瀬先輩に何やらせてんだ」
「見ての通り文字を書いてもらってるんだよ」
「はぁ?文字?」
恭介は眉根を寄せ硝子に近寄ってくる。
手伝ってはいるものの自分の字にそんなに自信がある訳でもなく硝子は慌てて手元を隠してしまった。
「あ、あの、いずみくんすみません...探してくれてるとは、思わなくて..」
「そりゃ、探しますよ」
「うう..」
どこか怒っているように口を歪める恭介に硝子は怖くて俯いた。
すると間に茶々が入り宥めるように恭介の前に両手を出した。
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