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「まだー?」
「うるさいな。あと少し。」
朝ごはん、晩ご飯はいつも俺が作っている。
正直、手伝って欲しいが言ったところで優は何もしてくれないだろう。
「ほら、できた。」
「おぉー!いただきます。」
皿に盛られれた料理が次々と無くなっていく。
(もっとゆっくり食えばいいのに。)
「食べないの?」
「食べる。」
綾人もゆっくりと口に料理を運んだ。
「ごちそうさま。」
食器を片付け、優の隣に座った。
さっきから優が項の部分の匂いを嗅いでいる。
「なんだよ。」
「いや、何でもない。」
「優、この前の検査何だった?」
「再検査だった…」
再検査。
ということは、βじゃなくてΩの確率が高いということ。
正確に分かるのは十代後半。今までβだった綾人がΩだったと言われるのも無理はない。
「次はいつ?」
「三ヶ月後。」
「そっか…」
綾人は嫌な予感がした。
もしかしたらΩなんじゃないかと。
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