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「あやと…」
「いや、来ないで!」
(最悪だ。高校に入ってから俺は冷静な人間を保ち続けてきたのに今の俺は全く冷静じゃない。しかも、優に…犯された。)
中には出されなかったが、Ωという現実を突きつけられ、優に犯された。綾人の頭の中は混乱していた。
整頓しようと思っても、しきれない。頭が追いつかなかった。
やっと収まったヒート。これが何回も続くのかと考えるだけで倒れそうだった。
「お願い…話を聞いて…」
「やだ…聞きたくない!」
「綾人は多分…いや、絶対Ω。でも、ただのΩじゃない。」
聞きたくないと言っているのに、優は勝手に話を進めていく。
これ以上、頭の中をグチャグチャにして欲しくなかった。
「フェロモンが以上に強くて、抑制剤が効かない…もしまた三ヶ月後に発情期が来たら俺はもう、自我を保ってられない。きっと、項を噛んで、孕ませる。」
「じゃあ、一緒に住むの辞めればいいじゃん。そしたら、優も俺も…安全じゃん…」
(本当は嫌だ。やっと、やっと家族から離れられて幸せになれると思ったんだ。なのに、その幸せを自ら手放すなんて…)
「それはだめ。綾人が危ない。」
「じゃあ、じゃあどうすればいいんだよ!薬が効きにくくて、フェロモンが普通のΩより強い…そんなの、優に迷惑かけるだけじゃん!」
「じゃあもし、ひとりの時に発情期がきたらどうするの?!自我を保てるβでも保てない量だったんだ!そこら辺をひとりで歩きてたらいつどこで犯されて、孕まされてもおかしくない!」
気づいたら綾人はまた泣いていた。
どうしたらいいか分からない。Ω、発情期、抑制剤が効かない。フェロモンが多すぎる。頭の中がさらにグチャグチャになっていく。
その日はとりあえず、優におぶってもらっい帰った。
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