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結局綾人のヒートは朝まで治まらず、気がついたら日が昇っていた。
「はぁ…はぁ…あやと、避妊剤飲んで…」
「む、り…からだ、動かない…」
優はベッドから起き上がり避妊剤を二錠だし、綾人の口に入れた。
「んっんん…んぐ…」
「飲んだ?」
「うん…ごめんね。」
そっと綾人が優の頬を撫でる。その手を包み込むようにそっと手を重なる。
「ううん。」
疲れが溜まっていたのか、ゆっくりと深い眠りについてしまった。
◆ ◆ ◆
目を覚ますと昼だった。
綾人は周りを見渡す。
山積みの本に、丸められた紙が散らばっていた。
ひとつ拾い広げてみるとそこにはΩについて色々書いてあった。
(なんだこれ…)
・綾人の体質は、特殊。
・効きにくく、発情期がいつ来るかわからない。
・これ以上強い薬は処方できない。万が一、飲んでしまったら綾人の体が壊れてしまう。
他にも沢山書いてあった。病院や、Ωについて詳しく。
綾人は優がここまで考えてくれていることが嬉しくて泣いてしまった。
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