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帰りはいつも一緒にいない同級生の二人と帰った。
心を開いていた分、ショックが大きかった。
家に着くとすぐに風呂に入って部屋にこもって声を押し殺して泣いた。
(あぁ、俺はハブられたんだ。また一人か…前と変わらないじゃないか。必死ぶっこいて生きてきた二年間は結局無駄だった…高校上がっても俺には不幸しか起きないのかよ…)
そう思った瞬間、綾人の中で何かが切れた。
今まで我慢してきたこと、耐えてきたこと、心の中で押し殺してきた感情全てを支えていた一本の細い細い何かがプツリと音立てて切れてしまった。
綾人は次の日から部活に行くのをやめた。
毎日毎日夜遅くに帰ってくる。そんな生活を繰り返した。
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