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「本当に来るのか?」
「来る。ちゃんと呼んだ。電話越しだったけど、焦ってた。絶対来るだろ。」
優は不安だった。電話してから時間が経っていたから。
でも、いくら待っても綾人は来ない。
三十分…一時間…ただひたすら待ち続けた。
(遅い…やな予感がする。)
「やっぱり行こう。嫌な予感がする。」
「…体調は平気なのか?」
「大丈夫。」
優と小野は別々にならないように綾人を探した。
「電話出ねぇ…」
「綾人!…綾人!」
必死に名前を呼ぶが返答はない。
「微かだけどフェロモンの匂いしない?」
「わからない。俺はβだからαほど匂いに敏感じゃない。小瀬はいつ発情期がくるんだ?」
「決まってない。いつくるかわからない体質なんだ。」
αでも、微かにしか感じ取ることの出来ないフェロモンを嗅ぎつけ、ついた場所は人目のつかない場所だった。
そこに居たのは全裸で横になっている綾人だった。
「綾人!ねぇ、綾人!」
声をかけても返事はない。だが、呼吸はしっかりとしている。
「どうしよう…綾人が!綾人が!」
「落ち着け!とりあえず、避妊剤飲ませろ!」
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