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そっと目隠しと、手を結んでいた紐を解く。
(なんで…十年以上も一緒にいるのに気づけなかったんだろう…こんなに苦しんでることに。)
「気づかなくて…ごめんね…ずっと一緒に居たのに。」
「んで、おま、えが…あやまる、んだよ…ひっく…」
綾人の手を思いっきり引き、抱きしめた。
「だって、誰よりも一緒にいるのに気づけなかった。俺、綾人のこと幸せにできない?俺じゃダメ?」
「え…?どういう意味…?」
「俺はね、綾人の事が好き。ずっと前から。」
綾人は優の顔を見た。
「俺は本気だよ。」
「い、ま…言うこと、かよ…」
「うん、今じゃないとダメな気がした。」
綾人は少し微笑んでいった。
「考えさせて。」
「うん、いくらでも待つ。」
綾人は優の温もりを感じながらそっと目を閉じた。
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