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(優の目は本気だった…。ずっと前ってことは俺がβのときから好きってことだろ?まじか…返事どうしよう。)
綾人は好きと伝えられてから胸の当たりが少し痛くなるような感覚を覚えていた。
例えば、優が他の女子だけでなく、Ωと仲良くしていたりすると胸のあたりがギュッと痛くなる。
「あーやーとー。おーひーるーまーだー?」
「次四限目だから、耐えろ。」
「んー、パン食べてもいい?」
「お前の勝手だろ。」
優は袋を開けてムシャムシャとパンを食べ始めた。
昔は綾人より背が小さく、痩せていたのに、いつの間にか綾人の背を抜き筋肉がつき、世でいう細マッチョだった。
「ん?食べる?」
「いらない。昼食えなくなる。」
「全然食べられるよ。」
「俺はってこと。」
「そんなんだからそんなにひょろひょろなんだよ。…いたっ!」
綾人は自分の体が細いことがコンプレックスだった。そのコンプレックスを言ったのだ。殴られてしまっても仕方ない。
「早く食えよ。授業始まるぞ。」
時計を見て焦ったのか、残っていたパンを無理やり飲み込んだ。
そんな優がおかしくて綾人はクスクスと笑った。
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