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目が覚めて、見知らぬ天井が目に入ってきて、看護師さんが来て、薬の多量摂取のせいだと言われた。
効かないから多量摂取してしまった。
もっと強い薬はないのか、このままでは優に迷惑をかけてしまう。綾人は悩んでいた。
コンコンコン。
扉が開き、医師が入ってきた。
「身体は大丈夫かな。」
「はい。」
「君は早く番を作った方がいい。このままじゃ、いつどこで発情期が来て、襲われて、孕まれてもおかしくない。」
(そんなこと…わかってる。でも、そんな簡単に作れるわけがない。)
少し扉の方に目をやると優がいた。
「優?もう大丈夫だから、こっち来いよ。」
ゆっくりと近づいてきて、手を握った。
「大丈夫?辛くない?」
「大丈夫。悪かった。」
涙で潤んだ目でこちらを見ている。
また迷惑をかけてしまったと後悔した。
「君はαだよね。」
「そうです…」
「綾人君、すぐに決められない気持ちはわかるけど早めに決めた方が君のためだよ。」
そう言って部屋を出ていった。
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