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次に目を覚ましたのは朝だった。
ベッドに横になっていて時計を見ると朝の八時。
隣には優がいる。
久しぶりの優の匂い。
優の胸に顔を埋め、目尻が熱くなった。
「綾人…体は大丈夫なの?」
「あ…おはよう。大丈夫。」
本当は嘘だ。
体中痛くて立てる気がしない。きっと座るのだけでも精一杯だろう。
少し怒っているような気がした。
「嘘でしょ?本当は体中痛いくせに…そうやってまた…で、なんで昨日はあそこにいたの?」
「優が…最近俺のこと避けてて、なにか隠してるんじゃないかって思って…それでついて行ったら…」
「襲われたのか。」
優は頭を抱えている。
「怒ってる…?」
「怒ってるに決まってるじゃん!あんなに危ない場所に来て…目の前であんなに犯されてて…もしかしたら孕まされてるかもしれないんだよ?!ポケットに入ってた避妊剤なかったから飲まされたんだろうとは思うけど…俺もちゃんと言わなかったのは悪かったけど…」
「ご、、ごめんなさい…」
涙がボロボロと溢れ出てくる。
なんで、何でいつもすぐに泣くんだろう。
「いや、今回のは俺が悪かった。綾人は何も悪く無いよ。ごめんね。」
大きな腕が、綾人を包む。
久しぶりの感覚にまた涙が溢れ出てきた。
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