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急に口を塞がれた。
優だった。
「それ以上は、言わないの。完璧求めすぎ。綾人、自分が思っている以上に優秀だから。俺が言うのもなんだけど、よく出来てるよ。先輩だって言ってたじゃん。なんでもできるって。でも、こうやってたまには俺の助けを求めてくれないと、綾人のそばにいる意味がなくなっちゃうでしょ?だから、完璧を求めるのはいいけど、完璧を求めすぎないで。完璧にならないで。俺に甘えて?」
前にも似たようなことを言われたのを思い出した。
前にも何でも抱え込むなと、俺に頼ってと。
「ごめん…。」
「そうやってすぐ謝るのももう終わり。」
頷いたが、すぐに小宮がいることを思い出し、後ろを振り返った。
「へへ…なんか、ごめん。」
「い、今のは…聞いてないことにしてください!」
「そういう顔、あんまりほかの人に見せないでよ…」
「あーもう!うるさい!何だっていいだろ!」
綾人は頭から布団をかぶって隠れてしまった。
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