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あれから綾人は完治したが、今度は優が熱を出してしまった。
「ごめん。うつしちゃったな。」
そう言っておでこを触ってくる。
綾人の冷たい手が気持ちいい。
その手が離れていき、綾人がおぼんを持ち、立ち上がる。
別に、どこかに行ってしまう訳では無いのに、一人になるのがひどく悲しくなる気がして気づいたら綾人の腕を掴んでいた。
「行かないで!」
「…大丈夫。俺今日学校休んだから。」
そう言っておでこにキスをしてきた。
今ならわかる気がした。
あの時綾人が甘えてきたりしたのは、あの時の恐怖心が完全に消え切っていないのもあるが、心細かったからだと。
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