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翔くんの誕生日
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今日はいよいよ、翔くんの誕生日。平日だから、夜しかなんにもできないけど、楽しんでもらえるといいな。
「翔くんおはよ。誕生日おめでと...」
なんか、恥ずかしくなって語尾が小さくなる。やっぱり、持っていたカメラで撮影されている。
朝から嬉しそうな翔くんの顔を見て、なんだか微笑んでしまう。
「今日は、学校行かずに俺といて?」
「無理だよ!そのかわり、夜ならいっぱい空いてるから」
「わかった。楽しみにしとく」
学校に行くと、女子が翔くんを囲む。沢山プレゼントをもらって嬉しそうな翔くんをみて不安になる。
今日は新しい先生も来たみたいだ。めんどくさいことにならないように願いながら、教室に急ぐ。
「ねぇ、そこの君。ちょっと来てくれない?」
知らない女の人に話しかけられた。この人が新しい先生か。
「なんですか?」
連れていかれたのは、保健室、。まだ翔くんは来ていなくて、女子にプレゼント渡されてるのかなとか思いながら先生を見つめる
「君ってさぁ、私と翔先輩にとって邪魔な存在なんだよね」
急にそんなのを言われて、びっくりする。別に僕が邪魔した覚えはない。この人のことだって知らないし、むしろこっちが邪魔されてるくらいだし。
「勘違いも大概にしてくれませんか?」
いつの間にか口から出ていた言葉は、結構酷い言葉だったと思う。まぁ、本当の事だしいいかな。
「はぁ?あんたのせいで、何度私と翔先輩のデートが潰れたと思ってんの?」
「だから、そんなの知りませんって…」
美人の癖して、性格悪いな。そんなんだから、彼氏が出来ても嫌われるんだろうな。
「本当は、今日私と誕生日祝うはずだったのよ!あんたのせいで...ふざけないでっ!」
「君と約束した覚えはないんだけどな?」
「しょっ...岡崎先生...」
いつの間にか来ていた翔くんにびっくりしながら、この人の話が本当じゃなくて安心する。
ほんとだったら、きっと今頃翔くんを突き飛ばしてたと思う。
「え?約束したじゃないですかぁ」
僕と話してた時よりも甘い声を出すこの人に、ちょっとだけイラつきながら、翔くんを見る。
「俺、今日は夏樹と過ごすって決めてたから」
少しほっとする。その言葉を聞いた女の人は、泣きながら走って保健室を出ていった。迷わないように気を付けてね。
「夏樹こっちに来て」
ベットの上に座ってる翔くんに手招きをされて、そこへ行く。横に座って、翔くんを見る。
翔くんは微笑んで、頭を僕の膝に乗せた。ふわふわした髪の毛をいじりながら、僕も眠くなる。
結局僕達が目を覚ましたのは、お昼頃。誰にも見られてないといいけど…。
「ごちそうさま、今日も美味しかった。ありがと」
翔くんの膝から降りて保健室から出る。保健室の前には、沢山の男子がいて。僕を待っていたみたい。
「えっと...なに?」
「僕と付き合ってください!!」
急に言われた言葉にびっくりしながら、断る。知らない人なのにどうして、そんなことが言えるんだ。
走りながら、俊を見つける。こうなったら、俊まで巻き添いにしてやる。
それなりに、足は早いほうだと思う。でも、諦めずに走ってくる男子に呆れる。
「俊助けてっ!」
近くまで行って、飛びつく。そして、盾にして僕の周りを囲むそいつらの方に向ける。
俊は呆れながら、そいつらを沈めて帰らせる。助かったと思ったのもつかの間、後ろから掴まれる。
「離してってば」
「夏樹そんなに暴れないで」
その声を聞いて安心する。暴れるのをやめて振り返る。翔くんは微笑んで、僕がこうなった理由を教えてくれた。
僕達が寝てる時にきた男の子が写真を撮って、それを拡散したらこうなったとかそんな事だった。
男の寝顔を見て何が楽しくてそうなるのか分からない。
「これがその写真だよ」
俊が見せてくれたのは、僕の股に顔を渦くめている翔くんと、顔を赤くしている僕だった。
どんどん顔が赤くなっていく。何したのかは聞きたくなかった。
何やかんやで放課後になった。急いで家に帰ったら、もうご飯は用意されてあった。
「おかえり。ご飯つくちゃった」
舌を出して、笑ってる翔くんに呆れながら、自分の部屋に行こうとする。
「まって、これに着替えてきて。本当は来年にしようと思ってたんだけど」
「わかった。行ってくるね」
袋の中身は、女物の制服だった。呆れながら、きてみる。股がスカスカして、何か変。
「着てきたよ」
「超可愛い。写真撮らせて!」
目を輝かせている翔くんを見ながら、呆れる。こんなのの何処がいいんだって。
いつの間にか置いてあった、竹にお願いごとが書いてあった。少し歩いて見に行くと、
夏樹が幸せな人生を送れますように。
何て書いてあった。僕もなにか書こうと、ペンと紙を取る。
翔くんに見られないように書いて、飾っておく。
ご飯を食べ終わって、お風呂に入っていつもどうりくつろぐ。いつもと違うのは、パジャマにうさ耳がついてる事
「夏樹、ちょっとだけきて?」
こんな事されても許せるのは、翔くんだけだと思う。
翔くんの部屋に行くと、ベットの上に座らされた。電気はついてなくて暗いけど、月のあかりが入ってきてベットの上だけ明るい。
2人で窓から見える星を眺める。翔くんの誕生日にもう一つの記念日が増えた
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