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君に会いたい
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会いたい...翔くんに会いたい...そう思っても翔くんが来てくれるわけでもないのに、ずっとずっと思ってる。
気持ちを切り替えて、仕事場に戻る。そこには、さっき会った嫌な人と奏さんが仲良く話していた。
「すいません、今戻りました」
「おかえり〜!!大丈夫だった?さっき、こいつにぶつかったんだって?気分悪かったのに最悪だね」
奏さんの隣を見るとさっき見た本当に僕からしたら嫌な人が立っていた。その人は、僕を見た瞬間謝ってくる。
「さっきはほんと、すいませんでした!まさか、奏さんの婚約者だとは知らなくて...」
僕が奏さんの婚約者だったからって、態度変わりすぎだと思う。この業界では当たり前なのかもしれないけど、ホントに感じ悪すぎ。
この人のせいで、会社とかの印象が悪くなったらどうするんだろ。責任取れるのかな。とか思ったけど、そこまで言ってしまえば、奏さんに絞められるきがして、言えなかった。
「あのぉ、さっき言ったことは秘密でお願いしますね」
営業スマイルを向けてきながら、僕に強請る。後で言ってやろうと密かに思いながら、僕も営業スマイルで相手に返す。
「ほんと、性格悪そうですね。もうちょっと治した方が、奏さんにはモテると思いますよ」
ついつい、本音がポロポロと。しかも、奏さんに聞こえるような声で。少し顔を赤らめたその人は、こっちを睨んでくる。それに負けるような弱じゃないんで、僕はニコニコと笑ってる。
「私のなーくんいじめてんじゃないわよ…?今度、いじめたら、この業界からどん底に落としてあげてもいいのよぉ?」
「奏さんが言うと、マジで冗談に聞こえないで。ほんと、それだけは勘弁です」
「冗談じゃないんだけど。まぁ、なーくんもこいつの事許してあげて?一緒に仕事していくかもしれないから、ね?」
仕方なく返事をして、撮影に戻る。今日は最悪だ。
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