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ドキドキしている神崎くん
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「神城?」
「うん。いつも朝は教室にいるんだけど…。」
俺はさっき神城を見かけたことを思い出す。
言うべきなのだろうか。
俺の口から出た言葉は、
「そうか…一緒に探すよ。」
だった。
神城を知っていると言うことは神城と仲がいい。
俺だって、仲良くなりたい。
そんな幼稚な考えから自分が先にみつけようと思った。
「ほんと?ありがとう!」
世良は嬉しそうに言う。
少しだけ罪悪感に胸が痛んだ。
「世良は向こうを探して。俺は、こっち探す。」
俺は、神城を見かけた方と反対の方を指さす。
なんて嫌な奴なんだろう。
「わかった。」
素直に世良は俺の指さした方へ走っていった。
嫌な奴にはなりたくない。
けど、神城と仲良くなりたい。
俺が守ってあげたい。
「神城。」
俺は神城を見かけた方へ走る。
「どこだ、、、神城。」
見かけただけなのではっきりどこにいるかはわからない。
俺は廊下にいる人に声をかける。
「神城見てない?」
ネクタイピンは同じ2年のもの。
神城は噂で知られているから何人かに声をかけたら、1人はヒットする。
「知らないな。」
「俺も知らない。」
「そっか、ありがとう。」
俺はまた走り出す。
だんだん声をかけているうちに嫌な予感と不安が俺の中でできあがっていく。
「神城…。」
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