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ドキドキしている神城くん
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「神城見てない?」
俺は一生懸命聞き込みした。
嫌な予感が大きくなっていく。
誰かのあとについて歩いていた神城。
胸がズキズキ痛む。
「神崎!!」
廊下を走っていると後ろから俺の名前を呼ぶ声がした。
俺は立ち止まって振り向く。
「神崎!こいつ、見たってよ!」
それは1番はじめに声をかけた奴らだった。
俺は泣きそうになる。
訳の分からない感情に左右され世良を巻き込んで嫌な奴になりつつある自分が恥ずかしかった。
「どこでみた!」
「A組の海堂と歩いてて、多分だけど旧校舎の方に行った!」
A組の海堂。
ワルで色んなやつに手を出しているらしい。
「早くしないと神城くん…何されるか…。」
「わかってる。」
「神崎くんも気をつけて。」
「ありがとう。」
俺は泣きそうになりながら無理やり笑顔を作ってお礼を言う。
感謝してる。
接点の少ない俺の心配をしてくれるなんて。
海堂…何考えてんのか知らねぇけど、お前の好きにはさせない。
俺は旧校舎の方へ全力で走った。
友達になりたい。
守りたい。
もう、後悔したくない。
「神城っ!」
神城を助けたい一心で走った。
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