アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
風邪をひいた梅田先生
-
「お前…病人に手を出すなんて……襲わないとか言ってた癖に…。」
梅田先生はずっとベッドの上で文句を言っている。
僕はしっかり後処理をして、梅田先生の看病をしている。
一応第2保健室の養護教諭ですから。
「…また無口だなお前。」
梅田先生は僕の手をぎゅっと握る。
「…そんな僕が好きなのは物好きなあなたくらいですよ。」
「…いつも、もっと喋ればいいのに。」
「恥ずかしいんですよ。人前で話すの苦手ですし。」
「ふーん」
僕が声を出す度に彼は僕の手を握る。
手だけじゃない。
機嫌が悪いように見えるその顔も少しだけ柔らかく微笑む。
僕にしか見せない彼の顔。
「あなたの前ならいくらでもおしゃべりしますよ。碧人くん。」
「ば、ばかにすんな!!」
僕にしか見せない顔を僕だけが独り占めしたいから君の前でしか話さないなんて絶対に教えてあげない。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
34 / 56