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俺が欲しいもの。
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夢を見た。
心臓が止まるくらい、息が止まるくらい恐かった。
神城が死ぬ夢。
俺は耐えられなくなって病院から抜け出した。
走って。
看護師たちの声が後ろから聞こえても
走った。
会いたい。
ただ、その思いを胸にひたすら走った。
「よ、かったぁぁぁっ…っあぁぁぁ!」
神城は第2保健室にいて、俺を迎え入れてくれた。
背中をさすってくれて欲しかった言葉までくれた。
その時に気がついた。
俺は神城が好きなんだって。
ずっとドキドキして、イライラして、ムラムラして俺はおかしいと思ってた。
でも、おかしくなんてなかった。
神城が大好きだから。
「大丈夫だよ。」
俺の頬を伝う涙の理由も、きっと同じだ。
神城が大切なんだ。
俺が欲しいのは神城だ。
「か、み…しろ。」
「ん?」
俺はスクっと立ち上がる。
神城は驚いてまた大丈夫?と聞いてくる。
そんな神城が愛おしい。
俺は神城の手を引いてベッドに押し倒す。
「…神崎くん?どうしたの?」
神城の上に跨って縋り付くように彼の唇にキスをした。
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