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あの後直ぐに俺たちは帰って服を着替え、ショッピングモールとスーパーに行った。
「彰、いっぱい選んだな」
「蓮さん買ってくれてありがとう」
「入学祝いだと思え」
「分かった!」
「兄貴。今日のご飯は?」
「スーパーで買った食材でご馳走作るつもりだが?」
「ふーん」
ご馳走か。兄貴の料理は美味いからなぁ。楽しみだ。
「理央。嬉しそうだね〜」
「別に」
「素直じゃないんだから」
「彰、うるさいぞ」
何でこんなにこいつは鋭いんだ。
「ははっ。相変わらず2人は仲がいいな」
「まぁな」
「悪友だしね」
「あぁ」
「そういや、今日学校どうだった?」
「聞いてよ!蓮さん!」
「どうした。何かあったのか?」
おい、彰余計な事を言うなよ。
「担任のやつがウザくてさ!」
「ウザイからってまさか口ごたえしてないよな?」
「してない」
ほっ。したなんて言ったらどれだけ怒られるか……。
考えただけで怖い。
「彰は嘘が上手いからなぁ。理央本当か?」
「理央に聞くのはずるいだろ……」
「何がずるいんだ?嘘をついてなかったら、やましい事なんてないよな?」
「いや、それは……」
あっ。彰が負けた。
兄貴の顔も少し怖い。これはバレたな。
「で、どうなんだ?理央」
「えっと……」
「嘘ついたら怒るぞ」
彰に助けを求めようと目線を向けると、諦めた顔をしていた。
これは本当の事を言うしかないな……。
「あまりにも、イラついたから……」
「から?」
「口ごたえしました」
「はぁ。どうせ彰が最初にふっかけたんだろ?」
「あぁ」
「彰」
「何?蓮さん」
あれ?兄貴怒ってない?声のトーンが低くくない。
「口ごたえしてもいいが程ほどにな」
「……」
「後、手は出すなよ」
「……」
おい、彰。兄貴が怒ってない内に返事しろ。
「彰、返事は?」
「……分かった」
「理央。お前もだぞ」
「分かってる」
「よし!この話はこれで終わりだ」
あんまり兄貴、怒んなかったな……。
良かった。
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