アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
23
-
理央side
「ふあ〜……」
くそっ。昨日、如月言われた事が気になり結局、全然眠れなかった。
「あれ?理央、おねむ?」
「んー……」
欠伸をしていると横から彰が声をかけてきた。
「少し寝る?」
「うん?ダメだろ」
何言ってんだ、こいつは……。
今は授業中だ。
昨日休んだから、今日はちゃんと出席した。
こうやって喋ってるのも、あんまり良い事じゃないのに寝るとか論外だ。
「理央は真面目だなぁ」
「いや、普通だろ」
「でも、次は理央の得意な英語だろ?寝ても大丈夫だろ?」
そう言われればそうだが……。
当てられて気付かない場合もある。
「うーん……」
「当てられたら俺が起こしてやるよ」
「本当か?」
「あぁ」
持つべきものは友って、この事か?
「じゃあ次寝るから起こして」
「了解」
次の英語の授業は、寝たが特に支障もなく、
次の授業から起きて受け、気づくともう昼休みだった。
「時間経つの意外に早いな」
「そう?俺退屈で暇だった〜」
相変わらずだな、彰は。
これでテストは上位とか恨む……。
「ちょっ!理央⁉︎怖いよ?」
「ん?」
「あっ、戻った」
どうやら知らない間に、殺気立っていたようだ。
「彰が悪い」
「えっ⁉︎俺なんかした?」
「教えてやらねぇ。早く屋上行こうぜ」
「えぇ〜。理不尽……」
ぶつぶつ拗ねている彰を、引っ張って屋上に行こうとしたが……。
「う、動かない」
「ははっ!理央は非力だなぁ」
断じて違う。こいつが重いだけだ。
何だか癪に触ったので脛を蹴ってやった。
ーーゲシッ
「痛い‼︎」
案の定、彰は痛がった。
「ざまぁ」
「ひどい……」
「非力だって言うからだ」
「だって、本当の……」
「あ?」
「何でもないです」
こいつ……。本当に懲りないな。
まぁいい……。
「さっさと屋上行って飯食おうぜ」
じゃないと昼休みが終わっちまう。
「そうだな」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
25 / 37