アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
31
-
如月side
あのバカ……、勘違いしやがって。
先ずは、こいつをどうにかしねぇとな。
「せんせぇ〜、怖かった〜」
「そうですか。取り敢えず離れて下さい」
気持ち悪い……、引っ付くな……。
「えぇ〜、いいじゃん」
「何も良く無いですけど」
「せんせぇ、かたぁ〜い」
はぁ……。気持ちりぃ猫撫で声だな。
「いいから離れて下さい。後……」
「な〜にぃ〜?」
「さっき怖かったと仰りましたが……。近くの不良高校のトップの人と、付き合ってるのに怖かったんですか?」
「ぇっ」
明らかに顔色変えたな。
「偶然、先週、買い物途中で見かけましてね。友達って距離では無かったので」
「ぇっと……」
「付き合ってる人が居るのに二股ですか?」
「わ、別れたのぉ」
「へぇ、でも怖くは無いですよね?トップと付き合ってたぐらいなんですから」
「べ、別に怖かろうが怖くなかろうがいいでしょ!」
これだから馬鹿な女は嫌なんだよ。
「えぇ。では、告白は何度でもお断りしますね」
「なんでよ!」
キィキィうるせぇな。
「付き合ってる人が居るので。それに、貴方みたいな頭の弱そうな人とは、付き合う気になれないので」
「は?ふざけないでよ」
ーーパシッ
「叩けるとでも思いましたか?口調も変わってますよ?」
「私は、ただ、せんせぇが、好きなだけのにぃ」
ビンタがダメなら嘘泣きか……。
ホントめんどくせぇな。
「嘘泣きって分かってるんでやめてもらって良いですかね」
「先生に泣かされたって言いふらしてやる!」
「どうぞお好きに。入学当初から素行の悪い貴方と、信頼されてる私、どちらが信用されるかは一目同然ですがね?」
「お前なんか好きでも何でもねぇよ!」
ーーガラガラ……バンッ!
ダサい捨て台詞……。兎に角やっと居なくなった。
理央は何処に行ったんだ……?
あの女の所為で追いかけれなかったしな。
昔ヤンチャしてた所にでも夜、見に行ってみるか。
早く誤解、解きたいし見つかれば良いんだが……。
取り敢えず帰るか。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
33 / 37