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あー…………俺、何やってんだろ……
夏の夜。
蒸し暑くて気怠くて、どうしようもなく苛々して。
「……先輩、…また誘ってもいいですか…?」
シャツだけを羽織り、情事後を匂わせる上気した顔で俺を見つめる少年。
名前は……確か、佐藤とか言ってたっけ。
上目遣いの大きな瞳は、普通に可愛らしいと思う。
思うけれど。
「ああ…うん、いいよ」
彼は俺の答えに嬉しそうに笑って、急いで服を身につけると部屋を出て行った。
「だる……」
彼が部屋から出て行ったのを確認して、思わず出た溜息。
腰を掛けていたベッドから立ち上がり、冷蔵庫から冷えたミネラルウォーターを取り出し一気に飲み干すと、少しだけ苛立ちが減った気がした。
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