アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
1-2
-
麻見 由良(アサミユラ)。
全寮制男子校の2年で、生徒会長と双子の生徒会副会長。
それが俺の肩書きだ。
「由良ー」
汗ばむ様な暑さに苛々しながら校舎に向かい歩いていたら背後から聞き慣れた声に話しかけられ、仕方無しに振り向く。
「………なに」
「わーお!今日も相変わらず機嫌悪いね?何、生理?」
機嫌が悪いのを分かっているなら話し掛けないでくれよと思うけれど。
今更、彼に言ったところで絶対に改善の余地は無い事は分かっている。
俺と真逆のテンションを誇る彼は、双子の兄である麻見 由貴(アサミユキ)だ。
二卵性のせいか、顔はまあまあ似てはいるものの性格は真逆。
由貴は昔から、人懐っこくて明るくて自然と周囲に人が集まるタイプだった。
対して俺は、人懐っこく無いし明るくも無い。
昔からよく、静かな子ねと言われる事が多かった。
多分それは悪い意味で。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 100