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「…で、何があったの?」
篝は眉間に皺を寄せたまま、泣き喚いている佐藤真昼に問い掛けた。
何があったも何も……。
「由良先輩に強引にヤラれて…っ僕は付き合えると思ったから応じたのに付き合ってないって…っ」
いやいやいや。
ちょっと待ってくれよと。
先程から話が飛躍し過ぎていて頭が混乱する。
強引にって……そもそも、抱いてくれと言ってきたのは彼で。
今迄俺は自分から抱きたいだとか抱いてくれだとかそんな事は言ったことも無い。
彼の話しを聞いた篝は更に眉間の皺を濃くした。
篝は、佐藤真昼の話を信じるんだろうか。
……多分、信じるよな。
篝と俺が親しく無いとは云え、風紀委員長という肩書をもっているからには俺の素行は少なからず知っているだろうし。
ああ……早く部屋に帰りたい。
思わず出そうになる溜息を何とか堪えて篝を見ると、篝は閉じていた口を開いた。
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