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歩いている間、篝は何も話さなかった。
俺達の組み合わせが珍しいせいか。
傍また、篝が俺の腕を掴んでいるせいか。
時折、奇異な視線を感じたが気にしないふりをして黙って篝に着いて行った。
今回の件は、篝のおかげで収拾がついたと言っても過言では無いし何より迷惑をかけた自覚はある。
何であそこにいたのかだとか。
何で俺の味方をしてくれたのだろうとか。
色々聞きたい事も多々あるけれど。
篝が黙っている以上、俺も黙るしか無い。
連れられた先は風紀委員室だった。
中に誰もいないのか、施錠されていた鍵を慣れた手付きで開けて俺の腕を掴んだまま中へと入る。
バタンと音を立てて閉まった扉。
シーンと静まり返る室内は、やっぱり誰も居なくて。
やっと離された腕は、やっぱり掴まれていたところだけが妙に熱を帯びていた。
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