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俺の拙い言葉を篝は真剣な眼差しで聞いていた。
揺るぎ無い漆黒の瞳は、やっぱり綺麗で。
気を抜いたら吸い込まれてしまいそうになる。
ああ……俺、やっぱり篝の目が好きだなあ……なんて純粋に思った。
「正直に話してくれてありがとう。……俺も、もっと麻見の事知りたいし、俺の事も知って欲しい。まずは友達からっていうのはダメかな…?」
付き合うとかはよく分からないけれど、友達なら別に構わないし……俺自身も篝と友人関係を築けたらなと思った。
「うん……いいよ」
俺がそう返事を告げると、篝は物凄く嬉しそうに笑った。
今迄、こんな風に篝が笑ったところは見た事が無かったせいか心臓がまたドクンと脈を打った。
今迄とは、また違う靄掛かったような気持ち。
俺はこの気持ちの名前を知らない。
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