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微睡みの中、設定している携帯の着信音が聞こえてきて慌てて身体を起こした。
時刻は7時少し前。
着信相手は勿論、篝で。
『麻見?遅くなってごめん、今終わって帰ってるとこ』
先程より少し疲れているかのような声色で、篝はそう言った。
まだ、少しぼんやりとしている思考回路。
霞む目を手の甲で擦った。
「……お疲れ。何時に部屋いけばいい…?」
『もうすぐ寮着くから、麻見の部屋に迎えに行くよ』
「ん……分かった」
じゃあ、またと言って切れた着信。
誰かが部屋まで迎えに来てくれる事なんて中々無くて、思わずなんだかそわそわしてしまう。
一先ず携帯をハーフパンツのポケットに突っ込み、一応財布も持って待機。
髪を乾かさずに寝てしまったせいで、所々跳ねてしまっているが、これ位は許容範囲だろうと1人頷く。
そして程無くして玄関のチャイムの音が鳴った。
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